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「話せばわかる」信仰、手放してもいいんじゃない?



「話せばわかる」信仰で悩んでいる人。
「話してもわかりあえない」信仰に宗旨替えしません?楽ですよ?

そんな話をすると
「じゃあ、なんですか。対話に意味はないっていうんですか!」
って逆ギレされることあるんですけど(その時点で自家撞着)。

「話してもわかり合えない」信仰に対話は無用?嘲笑の対象?
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エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする
だれに勧められたか忘れたけど、図書館で予約していた本。
サンクコストの罠にかからず、自分の人生にとって本質的かつ「今」成すものはなんだろうか。それを言語化して、注力しよう。他には目もくれずに。というのが本書のテーマ。
精神的断捨離のハウツー本、とも言えるかも。
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毎日トクしている人の秘密
評価:
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PHP研究所
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(2014-09-12)
コメント:どう思考方法を変えれば、「いやだな」と思うことも前向きに捉えられるか、というのが書いてある精神アプリの一つ。精神論じゃなくて、精神科の臨床経験も踏まえての講話なので、腹落ちしやすい。ちょっとタイトルがミスリードのような気がするけど。

みきくんに紹介してもらった一冊。
文章内に何人も著者が尊敬する人が登場するんだけど、「本当にその人のことが好きなんだろうなー」と思わず言いたくなるくらい著者の愛を感じますw。
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やめないよ
評価:
三浦知良
新潮社
¥ 799
(2011-01-14)
コメント:「自分に甘くて、ついつい手を抜いてしまう」「どうすればモチベーションが高く維持できるかわからない」という人にヒントをくれる良書。キングカズのかっこよさを存分に味わえる。ただ、本に書いてあることはキングだからできる類のものなのであって、一般人が真似できる代物ではない。あくまで、すごい人の考え方を覗く、くらいのスランスで読むと良いかも。

ストイックに目の前の課題に一つ一つ取り組んでいく。
その姿勢をとり続けて体調を崩した経緯があるので、カズのいうような「一生懸命に」「逃げない」みたいなスタンスに心の中で「待った!」がかかった。人間って追い込みすぎると死んじゃう。

カズは一般人じゃない、ただ真似するだけだと体を壊す、ということを念頭に入れて、読んだ方が良さそうです。
アイデア・メーカー: 今までにない発想を生み出しビジネスモデルを設計する教科書&問題集
評価:
山口 高弘
東洋経済新報社
¥ 2,376
(2015-01-09)
コメント:これでもかとフレームワークが詰め込まれている、スタートアップのためのマーケティング弁当。ここまで綿密にロジックを組んで、成功している事業ってあるのかな?とふと魔が差した。

にぴおさんに勧められて読んだマーケティングの教科書。
新規事業を立ち上げるためにどのステップを踏んだらいいか、という一例をロジック細やかに紹介している。
参考になるといえば参考になるかもしれないし、参考にならないといえば参考にならない。いずれにせよ、本書を読解・応用しようと思うと、ある程度の論理思考力が必要。そして、どうやらぼくにはソレがなさそうだという。。。orz
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SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだ グローバル・リーダーの流儀
評価:
森本 作也
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥ 1,620
(2013-11-29)
コメント:シリコンバレーに進出する前に読んでおくと良い本。でも2013年なので、最新状況については著者に直接、問い合わせて聞いたほうがいいかもしれない。戦前の日本人は異文化でリーダーシップを発揮できた。その忘れ去られた能力に再び目を向けよう、という最後の言葉が胸にグッとくる。

友達に勧められて読んだ一冊。
副題の「SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだ」がいらない気もするけれど、日本企業と欧米企業とのギャップを5つの視点から掘り下げている。労働観、組織、人材育成、コミュニケーション、リーダーシップ。

下記でも引用してますが、組織のトップがビジョンを明確に言語化し、それをさぼらず何度も丁寧に社員に伝えていく作業は、日本企業でも必要なことだと思う。
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ヴェーダからウパニシャッドへ
評価:
針貝 邦生
清水書院
¥ 1,080
(2014-08)
コメント:四大ヴェーダを紐解く前にまずこれを読もう!読んだら、「ヴェーダの思想 中村元」でリグ・ヴェーダからトライしよう!

とにかく引用が多くて死にそうだった。
内容については下記目次等を確認のこと。ヴェーダとウパニシャッドの入門書として良書(と言い切れるほどの知見はないんすけど)。
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武士道
評価:
新渡戸 稲造
筑摩書房
¥ 842
(2010-08-06)
コメント:言わずと知れた名著。外国人向けに書かれた本なので、西洋文化の引用が多く、若干、衒学的ととられるかもしれない。が、そこはご愛嬌。

「訳者まえがき」と「解説」とを読んでから本文に入っていくと、より理解が進む。
本文は当然といえば当然だけど、士農工商が定着した江戸時代末期の「侍」の有り様を観念的に定義しているので、本書をもってして、900年近く歴史のある「武士」の有り様が定義されるわけではない。

新渡戸も訳者も次のように認めている。
(新渡戸)
 勢力を増すデモクラシーの大きな潮流だけでも、武士道の名残を呑み込んでしまう力がある。デモクラシーは、いかなる形式、いかなる形態の独占集団をも認めない。しかるに武士道は、知性と教養という資本を排他的に所有する人びとによって組織され、道徳の等級や価値を定める一個の独占集団だった。(p190)

(訳者)
 筆者が特に納得したのは、「(武士道は)文字に書かれた掟ではない。せいぜい口伝によって受け継がれたものだったり、有名な武士や学者が書いたいくつかの格言によって成り立っているものである」という文章である。
 確かに江戸時代には、これが武士道だという書物はなかった。現在、武士道書として知られている書物も、武士道を体系的に教えるようなものではなく、多くは古い時代に武功をあげた武士の逸話集であり、簡明に武士道の心得を教えるものではなかった。大道寺友山の『武道初心集』のような書物が普及していてもよさそうなものだが、一部の地域でしか読まれていない。
 新渡戸は、武士道の源泉として、神道、仏教、儒教をあげて説明する。
 武士道を、仏教、神道、儒教を源泉とするものと分析したことは、それまでなかった視点である。西洋の学問を修めた新渡戸は、このように分析的思考ができることによって、武士道を体系的な思想の一つとして提出することができたのである。
 しかし実際は、神道の武士道への影響は限定的だった。神道の教義が形づくられたのは、武十道の成立よりはるかに下る室町時代である。
 仏教は、戦国の明日をも知れない世の中で、武士が自身の無常を悟るためには必要だった。その意味では確かに大きな影響を受けている。しかし仏教は、積極的に戦いに生きることを教えるものではない。
 むしろ武士道の源泉は、武士発生以来の「弓矢取る身の習い」という戦闘者に特有の倫理であった。これは戦いの中で形作られたものである。そして、その中で運命への諦観を教えた仏教の教義が、次第に受容されていった。統治者の学問である儒学が武士に影響を与えたのは、それよりもさらに後の江戸時代のことになる。
 新渡戸は、「弓矢取る身の習い」とされた武士の倫理、近世においてはしばしば「武士の一分」などという言葉で表された武士特有の名誉意識を取り上げず、普遍思想である儒学によって義や仁を説明する。
 儒教、とりわけ朱子学は、武士が為政者としての役割を果たすために必要とされた学問である。江戸時代前期の武士は、学問を軽視する者も多かったが、新渡戸が幼少時を過ごした幕末期には、武士子弟の教育は論語の素読から始まっている。こうしたことから、武士は儒教の感化を受け、非常に合理的な思考方法をとるようになっていた。
 新渡戸は、意識的に「武士の一分」を排除したのではなく、武士道を説明するために想起することがなかったのだろう。そのため新渡戸の武士道論は、儒教的色彩の濃い道徳思想になっているのである。(p205-206)

もう一点。第十四章「女性の教育と地位」で「婦」という感じを家庭的と解釈しているが、これは新渡戸の誤解である。婦という字は箒を持った女性の象形であるが、それは宗廟(祖先を祀る祠、古代政治の議会場)の管理権を示す政治的な文字であり、女性の地位の高さを表したものだ。実際に漢字が誕生した殷では女性に統帥権があったことが発掘調査で示されている。
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小説フランス革命12 革命の終焉
ダントン派粛清後1794/6/8から同年7/27のテルミドールのクーデターまでの、たった2ヶ月を304ページをつかって濃密に描いたシリーズ最終巻。

ロベスピエールの議会演説文や法律文など、原文を丁寧に掘り起こして引用しているが、内容は非常に観念論的。理念先行で社会運営をしていくと、行き着く先は観念であり、非情な世界であることがわかる。とにかく恐怖政治というものの圧迫感とその下で交差する政治力学の複雑怪奇さがすごい。読んでて、窒息しそう。。
物語後半、市井の現実とのギャップに苦しみながら、一生懸命に理想を語り続けるロベスピエールの後ろ姿がが切なかった。

政治とは理想で現実を引っ張ることだけど、理想に傾斜しすぎると現実に無理な帳尻合わせを強いるし、かといって理想を軽んじて現実の利害調整だけに集中すると、世の中は停滞してよどんでしまう。近代共和制の難産ぶりを読み取れる良書でした。

なお、本作の続編的立ち位置として、デュマ三部作(黒い悪魔、褐色の文豪象牙色の賢者)がある。


          

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小説フランス革命11 徳の政治
フランス南部の港湾都市トゥーロンがイギリス軍によって占拠された1793年10月1日からエベール派・ダントン派の処刑が執行された1794年4月5日まで。とにかくギロチン処刑の描写が盛りだくさんなので、一気読みすると吐き気を催す可能性が大。映画「バトルロワイヤル」を見るような感じとでもいおうか。
とにかくこれまで一人称で語られることの多かった主人公級の登場人物が、ばっさばっさといなくなっていく。革命を完了させる(かぎりない権力の分化と富の再分配)、という理想が先行する社会の恐ろしさがひしひしと伝わってくる。

JUGEMテーマ:佐藤賢一