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新しい床を掘り起こす旅へ


ただいまです。おかげさまで、なんとか東京に行って、帰ってくることができました†(ちょっくら未来、見てくる!、参照)。一緒にプランを練ったり、柔軟に対応してくれたみんな、ありがとう。これでまた一つ、できることが増えたよ!


銀座平原や丸ノ内地下ダンジョンも攻略してみようと思いましたけど、人ごみと看板広告の多さでHPが削り取られて、早々に東京駅に逃げ帰りました。まだ、ホームドアのない駅や高架橋、吹き抜け空間は無理です。今後、探検を重ねて、経路確保に勤しみます


さて、今回の東京チャレンジでこんな質問をされました。

「これからどんなことをしようと考えてるの?」

たぶん、病気になる前だったら、こんな感じで答えてたでしょう。

「東南アジアやインド東海岸を視察して、次のキャリアのタネを掴みに行くよ!」
インターブランドみたいな、ブランディング会社に潜り込むために裏口探すよ!」
「カエル食堂(※長くなるので、説明は割愛)、再開させるから遊びに来てよ!」

でも、実際の回答はちがいました。

「まったく決まってないよ!」
そうなんです。まったく決まっていない。戦術がノープランというだけでなく、なんなら方向性すら曖昧。だから、「こういうヘルプができるよ!」と合いの手を出してくれても、「お・おおう・・・」となってしまって、ちゃんと受け取れませんでした。なんででしょう。

学習性無力感、という現象があります。

心理学者のマーティン・セリグマンとスティーブン・マイヤーによる実験が有名で、どんな現象なのか、「エッセンシャル思考」でわかりやすくまとめられています。以下はその引用。

 セリグマンとマイヤーは、犬を3つのクループに分けた。最初のグループの犬たちは、逃げられないようにつながれた状態で、電気ショックを与えられた。ただし、あるパネルを踏むと電気ショックが止まるようになっていた。
 2つめのグループの犬たちにも同じように電気ショックが与えられたが、パネルを踏んでも電気ショックを止めることはできないようになっていた。3つめのグループの犬たちはつながれていただけで、電気ショックは与えられなかった。
 さて、肝心なのはそのあとだ。セリグマンとマイヤーは、3つのクループの犬たちをある小部屋に連れてきた。小部屋は低い障壁で2つに仕切られ、一方の床だけ電気ショックが発生するようになっていた。低い障壁を飛び越せば、電気ショックから逃れられる。
 もともと電気ショックを与えられなかったグループと、電気ショックを止めるパネルがあったクループの犬たちは、すぐに壁を飛び越えて部屋の反対側に逃げることを覚えた。ところが、電気ショックを止める方法がなかったグループの犬たちは、壁を飛び越えようとしなかった。電気ショックから逃れる方法を、探そうともしなかったのだ。
 なぜか?なすすべもなく電気ショックを受けていた犬たちは、そこから逃れるという選択肢があることを忘れていた。それまでの経験によって、どうしようもない無力感を身につけてしまったのだ。(「エッセンシャル思考」p54‐56 人はなぜ選ぶ力を手放してしまうのか、より)

この文章を読んで、「なすすべもなく電気ショックを受けていたワンコ」とはぼくではないか!と思いました。

改札に近寄ることすらできなかった5月から始まって、6月の京都チャレンジ1回目、10月の京都チャレンジ2回目、そして、12月の東京チャレンジ。その合間合間に、本当にたくさんの小さな努力を積み重ねてきました。

- 電車に乗る特訓
- 外で人と会う特訓
- 外泊する特訓
- 閉鎖空間に長時間いつづける特訓
- 一見の車に乗る特訓
- 外で働く特訓

今年一年の数々の特訓は、学習性無力感という重力のくびきから解脱して、新たな時空へ旅するためのストレッチだったんだなあと、いまになって感じます。

東京で会って、ぼくの様子を見た人には、電気の流れていない新しい床がたくさん見えたようです。そして、壁を飛び越えてその床にいくをぼくの姿を想像してくれたようでした。「え、なになに、はるくん。可能性めっちゃあるよ?!」と言ってくれた人もいます。

ありがたいことです。

でも、まだその床はぼくには見えません。また、見えたとしても、捻挫せずに壁を飛び越えて、うまく着地できる自信がありません。なので、「まったく決まってないよ!」という回答をしたわけです。


じゃあ、どうするのか。

まずは飛び越えず、新しい床に触れに行く。そのための冒険の旅に出ることにします。

その床は、ぼくが6年半、病気とくんずほぐれずの格闘をしている間に、新しい領域を切り開いて、未来をどんどん創っていた先輩や友人の近くにあるんじゃない?とぼくの鼻がくんくん言っています。なので、少しずつですが、周りのサポートをもらいながら、行動範囲を広げていって、未来が生まれている現場にお邪魔しようと思います。

いつになるかはわかりませんが、

「これからどんなことをしようと考えてるの?」

という問いにたいして、ニヤニヤしながら話をする将来の自分に期待を寄せて。そんなところで、2016年を閉めます。2016年は文字どおり飛躍の年となりました。2017年はもっと人と会う機会を増やせそうです。

ご飯食べましょう。
お茶飲みましょう。
公園で日向ぼっこしましょう。
そして、一緒に泣いて笑いましょう。

来年もよろしくどうぞ。かしこ。
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