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韓寒blog 11/05/22
三峡ダムは必要だ
三峡ダムにたいする韓寒のコメント。全体的に、というかまるっきり徹頭徹尾、三峡ダムプロジェクトに賛成の意を表明している。なんだかもろもろ論理展開が破綻していて、韓寒らしくない記事だった。
ぼくらはだまされない」のときのように気持ち悪いぐらい体制擁護の姿勢をとっていて、本当に韓寒が書いたのかとおもわず疑ってしまった。生態系の破壊、地震の誘発、旱魃の誘因、どの反対意見にたいしても議論をすりかえている。工事件数の過多については、そもそもなんの擁護説明もない。すべての意見が超短期的視点。利権を正当化しようとする当局の影がちらついて見えた。うーん、ぼくの翻訳が相当ずれているんだろうか。。。

ダム建設について中国には偉大なお手本がいる。鯀と禹の親子の黄河治水の神話だ。
詳細は既記事「仕組みを知った上で、理想に挑む」にゆずるとして黄河の治水からわかったことは、大河治水の成功の鍵はダムではなかった。

大河はその性質上大量の土砂を上流からはこんでくるため河床が高くなるスピードが速い。高いダムをつくってもすぐに河床(=水面)が高くなるのでさらに高いダムが必要になる、いわばイタチごっこの構図に陥ってしまうわけで、それより支流(分水嶺)をたくさんつくって水量そのものをさげてしまうほうが河は平穏を保てるものなのだ。
ダムをつくれば上流からはこばれてきた土砂が堆積してものすごい圧力をダムにかけるようになる。圧力に負けてダムが決壊するのは自明の理なわけで、中国中央政府はいつか壊れることがわかっているダムをあえてつくった。それというのも三峡ダムプロジェクトが莫大な建設利権とその後の電力利権の温床だったからなわけだけど...ついに中央政府はこの5月末になってプロジェクトの不備を認めざるをえなくなった。

下記関連動画をご覧の上、ご一読くださいまし。

中国当局 三峡ダムの弊害を認める




三峡ダム関連の争議が最近ひろがりをみせている

数多く指摘されているその工事件数の多さからはじまって、地震の誘発性、生態系の破壊、旱魃(かんばつ)の誘因などたくさんの意見がでてきている。なかには黃万里氏が指摘しているダムそのものが早晩決壊するという議論もあって事態は深刻にみえる。
三峡ダム支持者のぼくとしては上記議論は杞憂であって、三峡ダムは一害どころか百利をもたらすんだということをおつたえしよう。
 
工事件数の多さが問題視されているのは周知の事実

人民代で三峡ダムの是非が問われた審議の場でも何百という票がプロジェクト反対に投じられ、棄権する議員もでた。これは百年に一度おきるかおきないかの出来事だったわけだが、そのことで工事がストップしたわけではない。長江にはやはりダムが存在し、海沿いには空母の存在がある。(訳せず:这一公一母,一爸一妈)中国の国力が隆盛している象徴であることに疑いはない。
反対意見にたいしてここで反駁してみよう。

三峡ダムの建設で下流域の生態系が破壊されたという反対派の意見もあるが、ぼくにいわせてみればダム建設以前からとうに生態系は破壊されていた。だからそもそも生態系が云々という議論は議論として成立しない。

三峡ダムの建設で軍備拡張への傾斜が目に見えてひどくなったという反対派の意見もあるが、軍備拡張は敵によるダム破壊への備えであって、電力の安定供給と下流域市民の安全を守るためのものだ。

こういった議論は既に議論しつくされて非常に満足のいくものになっているはずだ。

ダム下流域の都市には富士康(Faxconn)のような企業がおおく存在する。仮にダムが決壊となれば街は洪水にのまれ、中国の廉価な労働力が供給する恩恵を全世界は享受できなくなるだろう。米帝もiPhoneを生産できなくなる、重要な点だ。このことからわかるように外敵があえてダムを破壊するようなことはないだろう。


三峡ダムのせいで地震が誘発されるという反対派の意見がある。こんなものは検証不可能で推論の域を脱していないし、進歩にたいする大幅な後退を意味する。四川大地震の原因は三峡ダムにあったとしても、ぼくらが震災三周年の集会で見た姿は中国の奇跡的な復興であり、地震はぼくらを退行させる存在ではないということだった。ぼくらは偉大な勝利を手にしていた。
論理を展開していくとこう結論づけられるだろう。三峡ダムは中国に奇跡をもたらし、偉大な人民の勝利を印象づけたと。これほどすばらしいことがこの世界に他にあるだろうか。


三峡ダムのせいで旱魃がおきるという反対派の意見がある。今年にはいって中国で最大の淡水湖、鄱阳湖の水面が往年の十分の一程度になるまで干上がった。住民をはじめ管轄の江西省政府も頭をかかえてしまった。
読者は知らないかもしれないが、地方政府の財源は主に土地の売買でなりたっている。
湖水面は通常売買の対象にならない。ぼくが思うのは江西省はこれをチャンスととらえて鄱阳湖にダムをつくるべきだ。残った十分の一の湖面なんて放っておけばいい。ダムをつくれば一瞬で何万平方メートルという広大な土地が手に入る。江西省政府はそれを売買することができる。売買される土地の売り文句はこんなふうになるだろう。
「鄱阳湖があった場所、平原を見下ろす盆地。豊かな水源をはぐくみ、富を産みだす。あなたの素晴らしい生活がここにはじまる」
かつて三峡ダムの建設に従事していた老人はこの鄱阳湖のあった場所に経済特区をつくって生活する――なんてすばらしい話だろう。しかもこれが内需の刺激になることは間違いない、その経済効果も計り知れない。

三峡ダム批判を利用する権力者たちは「自分が死んだ後にだれが大洪水を心配するようになるだろうか(だからいま反対しなくてはいけない)」と考えている。ぼくはこうした下心をもった権力者たちにこういいたい。
皆様、たしかにその通りですが反対のことが起きるでしょう。お亡くなりになった後の大洪水を心配されておりますが、それなら三峡ダムの建設によりいっそう力をいれましょう。そうすればダムの上流域は充分に水で満たされます。下流域が洪水に脅かされることはなくなり、いつでも養殖しているエビを食べられますよと。
大洪水が起きるだなんて意見は事実無根なんだ。



以上を踏まえると、三峡ダムは百利あって一害も無しということがわかる。
これでもまだ反対意見をいえるひとはいるだろうか。


原文はこちら。訂正の指摘大歓迎



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翻訳お疲れさまです。

韓寒の記事は典型的な「褒め殺し」じゃないでしょうか。個人的には韓寒らしい、風刺が効いたいい文章だと思いました。
Chinanews | 2011/06/09 12:17
コメントありがとうございます!

なるほど。韓寒は風刺を効かせてるんですね。
だとしたら、非常に納得です。なるほど、なるほど。

次に同様の文章を翻訳する時は、その「風刺」をうまく表現できるようになっていたいなあ。
8rukun | 2011/06/09 13:46
翻訳お疲れ様でした。以前、私は韓寒のブログをテキストにして、中国出身のプロの通訳さんに先生になっていただき、勉強したことがあります。ですから、ご苦労お察しいたします。

この文章はかなりの皮肉をこめて書かれています。
三峡ダムの生態系に与える影響等の問題に異議を唱えるより、もっとすべきことがあるだろうと韓寒は考えているのだと思います。この手の手法は「釣魚島」についての記事にも見られます。

例えば、大量の自殺者を出したフォックスコン、政府と不動産業の癒着、大地震後、市民生活がどのように救済されるかどうかより、困難に立ち向かう解放軍の偉大さが大きく報道されたこと、劣悪な労働条件下におかれていた三峡ダムプロジェクトの労働者のこと。

ari | 2012/07/20 06:26
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