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Design the World_7
物事って裏側にまわってみると
近づいてみると、使ってみると
ちがう印象だったりするんだよね
鈴木菜央(Nao suzuki)

Q:どんなことをしていらっしゃいますか?

greenz.jp†というメディアを運営するかたわら、千葉でエコビレッジをつくろうとしています。

地球のなかで
 
自分が生かされているんだ
 
って意識する



――ぼくは常におもっていたいし、多くの人がそんな感覚をもって生きられたら、世界は変わるんじゃないか。greenz.jpをやりながら、媒体であって媒体そのものではない、何かと何かとの間――それを実態としてくらすことがじぶんの仕事にできたらおもしろいなっておもって始めました。
どんなものなのかわからないから、まずは色々やってみよう!「エコビレッジ」のような場所に訪ねたり、ひとの話をきいたり、記事を書いたり――東西南北、いまも訪ね歩いていて。最初は鎌倉でやろうかと考えた。けど、土地が高いし、飽和状態。おもしろいことをやっているひともおおい。もっとフロンティアがいいよね。
で、千葉を訪ねてみたら、ポテンシャルを感じたんですよ。東京に意外と近い(特急で1時間)、土地の値段が安い、同じ感覚をもつひとが徐々に集まりつつある。ワッと波がくるんじゃないか?早速、会社で「森の家(※1)」を借りた。賃貸だけど秘密基地みたいな感じ。週末ごとにみんなで遊びにいくようになった。もうすぐ一年たつけれど、だんだん地元のひとともつながるようになって。こどもを自然のなかで育てたいとおもっていたから、小学校に上がる前の4月に引っ越しました。千葉県いすみ市、未来をかんがえるのに良い場所だと感じた土地です。


greenz.jpのたちあげの詳細については、「ポジティブニュースの発信で世界を変える。」を参照のこと
※1
R不動産でたまたま見つけたログハウス。社員合宿の場としてつかったり、地元のひとをよんでパーティーをしたり、あたらしいくらしに興味があるひとが泊まって体験できる場所です

8月28日にいすみ市でイベントをやった。フジロックフェスティバルがあるなら、ワークショップフェスティバルもあっていいんじゃない?って(笑)スタッフひとりひとりが企画して、ロードワークショップをやる、全部で6つ。ぼくが担当したのは1日でチェンジメーカーになるワークショップ。
社会をかえていくひとになるのって、そんなに難しいことじゃなくて、1日あればできるんじゃないかって。チェンジメーカーになるために必要な要素を通しで体験して、「なるほど、こういうことか」と納得する。

チェンジメーカーって
 
社会問題にたいして

どんな解決策を見いだせるのか
 
―――心のありかただとおもう



仕事しながら週末に活動をするとか。onlineで完結するものもあれば、プロボノのようなものもありかもしれない。主体者のときもあれば、だれかに合流するのもあるだろう。RTするみたいなものも、チェンジメイクだとおもっていて。そういった一つひとつのちいさな波、おおきな波をそれぞれが起こしていけば、全体的にいい方向にいくんじゃないか、おもしろくなるとおもうんですよ。


Q:きっかけを教えてください

じぶんの夢のひとつ(※2)だったんですね。大学を卒業して、アジア学院に一年間インターンをした††。じぶんでじぶんのくらしをつくっていくんだけど、そのときに「ああ、人間っておおきな生態系のなかの一部なんだ」って実感したんだね。忘れてしまいがちだけどさ。
空気は樹がキレイにしてくれる。水は太陽が空にあげて雨にして、落ちたあとに森が蓄えて、川になる。食べ物もぜんぶ自然からいただいてる。頭じゃわかってるつもり。でも、身体で感じて生きていくのとはちがうんじゃないって。それに、greenz.jpを起ちあげるときに出会った松原広美の夢でもあったから、よしじゃあやるか!となったんです。

††
アジア学院での活動については「取材に行こう」をご参照のこと


Q:されてみてどうでしたか?

課題もあってね、たとえば車の問題。自分用と妻用と2台ある。引っ越した当初はバイク移動をがんばっていたんだけれど、冬場は寒いし、雨で書類がぬれたりする。で車にもどった。でも、環境にはよろしくないから、バイオディーゼルカーに買いかえようかとか。
よかったのは、森が近くて涼しい風があるから、クーラーがいらなくなった。季節ごとに旬のおいしいものが手にはいるから、ケーキみたいなものへの欲求が減ってきた。

引っ越して、とにかく週末が楽しいですよね(笑)。だいたい自宅でのんびりしたり、海にいったり。こどももめちゃめちゃ楽しそうですよ。東京にいると土日にどっか出かけないと気がすまない。お金がないと生きていけない。お金がないと楽しくない。生活のあらゆる面が経済活動に組み込まれちゃっている。千葉は目のまえの自然が豊か。蛙とかトンボとか、自然がどんどん移り変わっていくから、こどもたちはそれで満足なんでしょうね。


サステナブルなあたらしいくらしって、どうなんだろう。・・・モラルやきもちに頼るのもいいけれど、いまは制度としてどう整えていくか考えるフェーズにあるのかもしれない。行政の仕組みとして、税控除やインセンティブがあるとか、民間でもそういうサステナブルな未来を作る人を応援する仕組みが必要。「環境」だけの視点ではなく、総合的に「サステナブル(持続可能性)」を見る必要があって。社会や個人、文化の持続可能性。

文化の持続可能性
伝統的な祭りがどんどん失われている。土地ならではの食べ物がうしなわれていく。生物多様性とも関わりがあるよね。

社会の持続可能性
自殺しなくてすむ社会。ひととひととの繋がりの希薄化をどうするか。

個人の持続可能性
個人が自己実現できる環境があるか。個人がじぶんで考えてじぶんで行動して、社会にどう働きかけていくか、これって大問題で。有能なひとは大企業に勤めたがるけれど、必ずしも雇用が守られるわけじゃない。本当に優秀なひとはそのことに気づいていて、NPOにくるんだけど、NPOだって支える力もなければ育てる組織、土壌もない。ひとの才能がうまく活かされない状況がある。

くらしをどう工夫するかも大事だけど、もっと社会を全体としてどうよくしていくか議論をしないといけないとおもうんですよ。そのためには判断材料を提供できるメディアの存在が重要。

物事って裏側にまわってみると
 
近づいてみると
 
使ってみると
 
ちがう印象だったりするんだよね



常に物事には見方があるという発想は大事だとおもっていて。ぼくはイギリス人とのハーフだけど、原爆投下にたいする認識のちがい。父親は100万人の命が救われたとおもう。ぼくは日本人としてそうじゃないだろとおもう。親子でさえちがいが存在する。対独戦争勝利日にイギリスにいたりすると、それはもう大騒ぎなわけ。連合国側から見た視点なわけで。ぼくはどちらの国にいても、外から見ることを強いられてきた感覚。

蛙って動くものだけが見える。人間も同じ。目の前の物事が当たり前だとおもって、なんであるのかを疑ったこともない。当たり前のものでもぐるぐる回ってみると「これすごいな!」となるかもしれない。相手の立場にたつとどうなんだろう、別の視点もあるよなとおもいながら主張できるかどうか。複眼的な見方をもてるかどうかは大事ですね。複眼的思考ができるひとが増えたら世界は平和になりますよね。


Q:次の目標を教えて下さい。

「あたらしいくらし」――メディアとしてサポートするのか、場をつくるかわかんないけれど。メディアとエコビレッジをあわさったものをつくりたくって。あたらしい時代のくらし方がどんなもんなのか。メディアとくっついていることで、Social mediaなんかを駆使してどんどん外に発信していく。ノマドワークスタイルやシェア別荘のようなものとか。東京に一極集中でなくて、地域に分散して各地でおもしろいプロジェクトがどんどん生まれる仕組み。

ぼくたちがやりたいのは、万博のようにモノや商品を展示するのではなくて、人と人とのつながりの仕組み、エネルギーゼロの家の建て方とか――物質というよりはやりかた、ノウハウ、生き方だったりするのかな。生態系のなかに人間がどうもどっていくか、みたいな。自然とじぶんとの関わり方、捉え方を多くのひとが学べる場をつくりたい。

メディアでいくら情報発信しても所詮バーチャル
 
リアルな体験には勝てない



社会変革はリアルな行動の積み重ねの上にある。一歩踏みだすことで、つぎの2歩、3歩が踏みだせるような場をつくりたい。

やってみると簡単じゃなさそうだよね。「東京じゃないよね」という感覚はもちはじめているけど、そのなかでどんだけのひとが田舎で生きていけるのか。本当に二拠点生活がなりたつのか、子供はちゃんと育つのか――「あたらしいくらし」がfrom東京じゃないのは直感でわかるから、どんどんやって試してみないとって感じですね。




鈴木菜央(すずき なお)
greenz.jp編集長
株式会社ビオピオ取締役

株式会社ビオピオ取締役。76年バンコク生まれ。6歳より東京で育つ。2002年より3年間「月刊ソトコト」にて編集。独立後、06年ウェブマガジン「greenz.jp」創刊。08年株式会社ビオピオ設立。greenz.jpを柱にしながら、環境・サステナビリティをテーマにしたクリエイティブ制作・ディレクション、コンサルティングを行う。ビジネスとメディアを通して持続可能でわくわくする社会に変えていくことが目標。


Design the World_6
次から次へとおもしろいことができるようになる。
どんどん広がるし、まわりが助けてくれますね
笈川 幸司
http://8ru.jugem.jp/?eid=251


Design the World_5
じぶんの生きかたそのものが、
つねに仮説⇔検証なのかもしれないね
鶴 直人
http://8ru.jugem.jp/?eid=247


Design the World_4
勝手にレールがひかれてってる感じがするんです。
ぼくはそれをただ受けとっていく
関 太郎
http://8ru.jugem.jp/?eid=229


Design the World_3
○か×かじゃなくて、なにをじぶんはやりたいのか
――その想いをもちつづけることだよ
恵良 隆二
http://8ru.jugem.jp/?eid=209


Design the World_2
目のまえのものに真摯にとりくむことが、
着実に「常識」をかえていくんだと思う
湯川 伸矢
http://8ru.jugem.jp/?eid=199


Design the World_1
"I"を"We"にするための場づくり。
これがつぎの目標かな
嘉村 賢州
http://8ru.jugem.jp/?eid=179









JUGEMテーマ:社会の出来事
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