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初めてのアンガーマネジメント実践ブック
評価:
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パワハラ研修開発の参考にならないかなーと思って図書館で予約した本。半年経って、やっと手元に。

ネット診断と組み合わせて、アンガーマネジメントを勉強できて、商売の見せ方としてうまいなー。というのが、読んでみた感想。
本には個別のアクセスコードがくっついていて、それを使うと、アンガーマネジメント診断を受けられる。で、怒りの特性は変わるものだから、定期的に受けてみてもいいかもね!という伏線を文中にいくつか置いておく。診断と新しい知見の取得も込みで1,500は安い!と思いました。

あと、物事は「主観」「客観」「事実」に分かれるが、主観が先行しがち、という指摘はごもっとも。ぼくが社会人になって一番トレーニングされたのが、この三つの振り分けでした。新社会人の時にこの本を読んでたら、もっとチューターの助言が耳に入りやすくなってたかなー。
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学習する組織
1ヶ月かけて、読みました。
いろんなループ図をフレームワークとして手に入れたので、公私ともにガシガシ使っていきたいと思います。
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ローマ人の物語
言わずと知れた塩野七生たんの名著。
大学の専攻がアメリカのゴシック文学で、その背景理解として、「オレたちこそ現代のローマの体現者だ」というアメリカ人の意識について勉強した気がする。

しかし、すごいなと思ったのは、統治のメカニズム。
昨日まで敵だった部族を虐殺や奴隷にするのではなく、市民権を与えて(首長には元老院の席も与えられた)、吸収合体してしまう、ということ。これ、歴史を少しかじっていれば、誰だって驚くシステムだと思うんだけど。侵略した後の占領行政ってとても難しいのだけど、それをうまくやった、というか「占領」はしないのに、自国領が増やしていったローマ人の懐の深さと強かさに関心しきりでした。
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風に立つライオン
7月頃に読んだので、感想が頭からほとんど抜け落ちてますが。
フィクションとはいえ、モデルがあるわけで。そのことを考えると、国内外で一生懸命働いていらっしゃる方すべてに深く頭を垂れたくなります。背筋が伸びる作品。
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18時に帰る「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方
評価:
一般財団法人1more Baby応援団
プレジデント社
¥ 1,620
(2017-05-30)
コメント:オランダの労働環境・労働文化を調査した、そのレポート本。視点がミクロに寄りすぎていて、マクロの視点と掛け合わせた情報が欲しいな、と思った。それは次回作になるんだろうか。なんにせよ、18時で帰れてる人が世界に実在する、というのは希望があります。

オランダの働き方、生き方について調査した報告書。

調査したことをとりあえず分かりやすい形で手に取ってもらおうという意図で、おそらく本という体裁をとっていると思われます。あくまで実地調査した先から帰納した論理展開。個人的には、本で紹介されている構造の裏付けとなるマスデータの分析や、「18時に帰る」ことの代償、負の部分についてももっと知りたくなりました。

面白いと感じだのは、オランダ人インタビュー。
「税金が42%で、額面収入を上げてもお得感がない」という話が出てきたのですけど、「あまり働いても、税金で取られるから、18時で帰れるような仕事の組み立て方したほうがお得だね」と思えるようなインセンティブを社会に設けるのって大事だなと。

あと、折角調査したんだから、「らしいです」「のようです」のような推量口調でなくて「でした」「ということです」のような断定口調にしてほしかったです。推量口調だと「え、その発言の裏とってないの?」と読み手にモヤモヤを与えちゃうので。
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エリアリノベーション
評価:
馬場 正尊,Open A,嶋田 洋平,倉石 智典,明石 卓巳,豊田 雅子,小山 隆輝,加藤 寛之
学芸出版社
¥ 2,376
(2016-05-21)
コメント:東京R不動産の立ち上げ人である馬場正尊さんがまとめた、面白いまちづくりの事例集。

行政や大手デベロッパー主導のまちづくりから、「使う人」「住む人」発信のまちづくり。そんな生態系豊かな街の事例紹介です。4月に読んだまま、書評あげてなかった。。
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十字軍物語3
評価:
塩野 七生
新潮社
¥ 3,672
(2011-12-01)
コメント:第七回十字軍失敗→マムルーク朝の成立→アッコン陥落(十字軍国家の滅亡)→モンゴル人襲来という流れがよくわかりました。マムルーク朝も、その前のアイユーブ朝も、成立には十字軍が深く関わっていたのね。

塩野七生たんの長h(以下略)。
第三回〜第八回十字軍について書かれている。

すごいと思ったのは神聖ローマ帝国のフリードリッヒ2世
マルチリンガルで現実主義なのは、高校の世界史で習ったけど、一兵も戦闘に巻き込まずに、地中海東海岸の十字軍国家の領土を広げたという事績にただただ驚いた。右手で拳を上げて、左手で握手する、という外交のいろはを忠実に実行した英主だったんだな。

十字軍国家が滅亡するのと入れ替わって、マムルーク朝モンゴル帝国が出てきて、やがて時代はオスマン帝国の出現を待つ、という12〜15世紀くらいまでの大まかな中東史を理解することができました。

十字軍物語2
評価:
塩野七生
新潮社
¥ 2,700
(2011-03-24)
コメント:「テンプル騎士団、ホスピタル騎士団は特殊部隊」というのは目から鱗だった。戦闘に特化した騎士は、なまじの歩兵よりも戦闘力が高いんですなあ。

塩野七生たん長編シリーズその2。

第一回十字軍で中東の建設された十字軍国家がどのようにして衰退していったかが、詳細に描かれている。十字軍国家の奮闘と第二回十字軍がお話のメイン。

サラディンよりもボードワン4世の輝くっぷりに目が眩みました。

美少年で聡明、文武両道だったのが、らい病に侵されて、10代で王位に就き、16歳で10倍以上の敵を蹴散らしたモンザールの戦いとか、なんのRPG?と思いました。

病気が進行するにつれて、馬に体をくくりつけて、戦場を闊歩するとか、どんだけ魂魄で生きていた人だったんだろう。
十字軍物語1
評価:
塩野 七生
新潮社
¥ 2,700
(2010-09-01)
コメント:第一回目の十字軍は皇帝や王ではなく、地方の領主たちが主人公だった。30名そこそこでイェルサレム北部のガラリヤ地方を征覇したタンクレディってすごいな!

塩野七生たんの長編シリーズ。
第一回十字軍の顛末を推論も交えて書いています。

読み進めていて、なぜISがシリアやイラクにこだわるのか、少しわかった気がしました。
アレッポ、ダマスカス、ハマ、モスルなど、ニュースで見た地名が本の中で出てくること出てくること。

中東の今を深く理解したい人にはおすすめです。
Design the World_8
状況に応じて、問題を発見し、
自ら環境を作りながら解決するのが、
生きたいように生きるコツと思うんだ
玉利康延(Yasunobu Tamari)


Q:どんなことをしていらっしゃいますか?

地域のブランディングやデザイン業、というと勘違いされそうで、最近「なにをしているように見えますか?」って聞いたら、「風土に根ざしたものを、他の人に伝える人ですね」と、言われた。まあ、そうだよね(笑)。

その土地にあるものを徹底的に調べ尽くす。歴史、風景、植生、作物、食べ物。もともと文化人類学者の竹村真一先生のところで勉強してたから、どこに行っても、民俗学的なところに目がいくんだけど。とにかくまずカメラを持って、現地のことをよく知ってるプロデューサーと一緒に『かみさま』を探すのね。八百万の神(やおよろずのかみ)と言ったほうがいいかもしれない。

行った先の風土にどういう『かみさま』がいて、そこからどのような恵みが、作物や食べ物として出現するのか。風土とその中で大切に育まれている暮らしの文脈を、丁寧に掘り起こす。土地に想いをもっている人や地域のブランディングを、ビジュアル表現的な側面からサポートする。それがいまの生業かな。


美味い、美しい、心地よい
 
そういう瞬間に
 
『かみさま』は姿を現わす



『かみさま』が現れる瞬間には法則があってね。季節と人々が延々と営んできたことの延長線上に出てくることが多いんですよ。例えば、5月末の刈り取り直前の麦畑。夕方、夕陽の当たっている時間に、風がさぁーーーっと黄金の穂先の上を走るときに「あ、ネコバスが走った!」って。宮崎駿さんはそれを映画にしたのかなあと思ったり。

あとは、冬の日本海。能登半島の先端にある奥能登塩田村というところで、一晩、釜で塩水を炊き上げる体験したことがあって。漁師の番小屋で、強い北風の音を聞きながら、鍋を作って過す。たまに火の様子を見に行くんだけど、海は荒波、陸は吹雪で、こんなところ、生き辛いだろと普通は考えると思うでしょ。けど、冬の寒い時期でないと食べられない美味いものがたくさんあって。香箱蟹、鱈の白子、2月の一番冷たい水で作った日本酒。冬の日本海は豊かなんですよ。
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